この4月より仕事に対して大きく舵を切りました。
デジタルとアナログ。カテゴリーだけが違うわけですが、しかし、40年近く続けた音楽制作業務を抑え、演奏仕事に比重をおくようにしました。
以前は睡眠不足にも慣れて、寝ないのは当たり前。とにかく、テレビやラジオCM、ミュージカル、演劇、マイナー映画、もちろん、行政や地方自治体イベント、上げれば切りが無いほどの膨大な数を制作。また、オープンテープMTRなどアナログ時代の作品を含めたら、データ化してない作品は数知れず。
数年前には誰でも簡単に制作が出来る時代になり、しかし、今は、AIの急速な進化と、また、制作出来る無料のAIもどんどん普及してきました。
音楽やイラスト、構成など、多くはAIの役目になりました。仕事を依頼する側も、徐々に自社で賄う昨今。
僕は、元々がアナログ音楽家なので、今の現状を、結構ドライな感じで見ています。
先日、ChatGPTにAIが出来ないことを質問しました。長文になるので内容に関しては、このブログでは書きませんが、ChatGPTは、芸術と音楽はAIには不可能だと答えました。
ビジネスで求める音楽やイラストは、AIはいとも簡単に作るのですが、それらは音楽や芸術だとは、ChatGPTの答えには無いようです。
つまり、ビジネスで求められるものは作れても、人々それぞれが瞬時に変わる感情に寄り添うもの、つまり、人間の作る創造物は、この先も無理だということになるのではないでしょうか。
数千曲作った今では、古くなった制作機材のいくつかを知人に譲りました。少しは後悔していますが、役立てる人が活かしてくれれば、機器たちもまだまだ力を発揮するでしょう。
僕は、自分のありのままのアナログ音楽家として、ピアニストとして、そしてアナログ楽器奏者として、演奏会や場末? 音楽家として、デジタルのスーツを脱ぎ、面舵いっぱいに切った航路を進む、そんな日々に今、オンリーワンを感じています。
by nokky